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長崎IR 区域整備計画素案を発表 一部施設のデザインが変更に|日本カジノ研究所

最終更新日:2021-12-16

長崎県とカジノオーストリアは12月10日、IR区域整備計画の素案を公開しました。

この素案では行政が取り組む施策のほか、事業予定者が担う「事業基本計画部分」が追加されており、各施設の外観デザインや位置などが修正されています。

目次

「文化・時代の融合」を目指し、ホテルやMICE施設のデザインを変更

カジノオーストリアが掲げるコンセプトは、「Accept, Device, Creation 様々な文化を受け入れ、融合し、新しい価値を生み出す街」。
東洋と西洋、伝統と革新とを融合させた「真の和洋折衷」として、九州・長崎IRの魅力・価値を引き出すことを目指します。

今回発表された素案では、世界的な高級ホテルブランド「ハイアット」が参入する「クリスタルタワーホテル」のデザインを、ワインボトルとグラスを模した流線形へと変更。

国際会議場などを含めたMICE施設は、「近未来への可能性を内包し、成長する細胞核」をイメージしたドーム状へと変わり、海側から陸地側への配置となりました。

さらにJRハウステンボス駅からIR間の交通手段としてロープウェーの導入や、大村湾と早岐港を結ぶ遊覧船の運航などの新しい交通プランについても提示されました。

カジノは敷地のもっとも奥に位置するホテル内に整備する予定で、収益は約1,500億円、宿泊やMICE施設などカジノ以外の収益は約700億円が見込まれています。

素案は市議会で可決、今後は公聴会を経て区域整備計画を作成予定

14日には佐世保市議会12月定例会の最終本会議が開かれ、この素案への同意が賛成多数で可決されました。

この可決を受け佐世保市は、誘致予定地の用途変更や上下水道の整備、ギャンブル依存症や治安維持対策などの取り組みについて、県に協力していくとしています。

県は今後、この素案をたたき台として、2022年2月に開催される公聴会や議会で出た意見などを踏まえて区域整備計画を作成。 定例県議会での承認を得たうえで、国への認定申請を行う予定です。

その一方で、長崎県では市民団体がIR誘致の中止を求める請願と署名を提出していましたが、10日の県議会総務委員会で不採択となっています。

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